
JANSA EDUCATION / MEDIA
「ピンピンコロリ」から
「ピンピンきらり」へ
JANSA顧問で医師・医学博士の上馬塲和夫先生が、VitaComi Podcast #042に出演。統合医療、温故創新医療、自然治癒力、そして長く生きることの先にあるウェルビーイングについて語った第1回の内容を、教育コンテンツとして読み解きます。
PROFILE
上馬塲 和夫 先生
JANSA顧問・医事監修/医師・医学博士。長年にわたり、西洋医学とアーユルヴェーダをはじめとする伝承医学の双方を研究し、心身を全体として捉える医療とウェルビーイングを発信しています。
統合医療は、「特別な医療」ではない
上馬塲先生が最初に示すのは、統合医療を新しい流行としてではなく、「本来の医療のあり方」として捉える視点です。現代の西洋医学は、診断、救急、手術、薬物治療などに不可欠な力を持っています。一方、人の健康は検査値や病名だけで完結せず、睡眠、食事、環境、人間関係、心の動き、生きがいとも結びついています。
統合するとは、西洋医学を否定して別の方法に置き換えることではありません。それぞれの長所と限界を理解し、必要な医療を土台にしながら、目の前の人を身体・心・暮らしのつながりの中で見ること。ここに、統合医療の出発点があります。
「温故知新」から、さらに一歩進んだ「温故創新」へ
放送で印象的なのが、「温故創新医療」という言葉です。古くから伝わる知恵は、古いという理由だけで価値があるわけではなく、現代にそのまま当てはめればよいものでもありません。いまの科学、生活環境、価値観と照らし合わせ、何を残し、何を検証し、どう更新するのか。その創造的な往復によって、初めて現在の私たちに役立つ知恵になります。
つまり、温故創新は「昔へ戻る」考え方ではありません。医療は何のためにあるのか、健康とは何かという根本を訪ねながら、これからの実践をつくる姿勢です。
ピンピンきらりと生きる」上馬塲和夫先生のお話より
「ピンピンきらり」が示す、新しい長寿観
これまで元気な長寿の合言葉として親しまれてきた「ピンピンコロリ」。上馬塲先生は、そこからさらに「ピンピンきらり」へと視点を進めます。最期まで自立していることだけでなく、生きている一日一日に、その人らしい光があることを大切にする表現です。
“きらり”は、特別な成果や若さだけを意味しません。誰かと笑うこと、学び続けること、自分の経験を次の世代へ渡すこと、社会との接点を持つこと。健康を「病気がない状態」に限定せず、意味や関係性まで含めて考えると、長寿の質を測る物差しそのものが変わってきます。
自然治癒力を、魔法の言葉にしない
人の身体には、傷を修復し、疲れから回復し、変化に適応しようとする働きがあります。しかし、それは「何もしなくても何でも治る」という意味ではありません。必要な診断や治療を受けることと、休息、栄養、運動、安心できる環境によって回復を支えることは、対立するものではなく補い合うものです。
自分の内側の力に目を向けることは、治療を遠ざけるためではなく、医療を受ける自分自身も健康づくりの主体であると気づくこと。その理解があるからこそ、統合医療は現実的で安全な実践になります。
JANSAが「体験」と「教育」をつなぐ理由
知識として理解しただけでは、自分の心身の状態に気づけないことがあります。JANSAは、医療・ウェルネス・美容・文化・コミュニケーションの専門家と連携し、学びと体験を往復できる場づくりを進めています。
ネオシロダーラ Op.1も、その文脈にあるマインドフルネス・トリートメント体験の一つです。病気の診断や治療を置き換えるものではなく、専門家の監修のもとで、休息や自己観察のきっかけをつくること。上馬塲先生の語る「人を全体として見る視点」は、JANSAの教育・体験コンテンツを考えるうえで大切な基盤になっています。
この記事から持ち帰りたい、3つの問い
- 健康を「病気がないこと」だけで測っていないだろうか。
- いまの自分の回復力を支えている、休息・食事・関係性は何だろうか。
- 長く生きることに加えて、これから何を“きらり”と輝かせたいだろうか。
LISTEN / PROGRAM INFO
VitaComi Podcast #042
「ピンピンコロリ」から「ピンピンきらりライフ」の時代へ?
アーユルヴェーダ医学研究の第一人者 上馬塲和夫先生が語る“温故創新医療”とウェルビーイング
さくらFM 78.7MHz:2026年8月5日・12日・19日・26日(水)21:30(全4回)
本記事は、番組の第1回放送内容を教育目的で要約・編集したものです。全文書き起こしではありません。また、診断・治療を目的とするものではありません。体調や治療については、医師などの医療専門職へご相談ください。
